2012年08月08日

夏の絵本

 毎日暑い日が続きますが、皆様いかがおすごしですか?

気付いたら夏休みも後半戦になりました。


さて、夏の絵本のご紹介。

夏の絵本

男の子なら(男の子の親も?)誰もが経験があるのではないでしょうか?
暑い日の虫取り。
カブトムシ、クワガタ、せみ・・・。

この絵本は、夏の一日、少年が大きなクワガタを捕まえるまでのシンプルなストーリーです。

そして、極端に少ない言葉。

読み終わった後に、ものすごい満足感を感じました。



夢中で何かに没頭しているとき、世界から音が消えてしまったように感じる経験はありませんか?

また、子どもが何かに集中しているときって、端から見ていて「きっと何も聞いていない、聞こえていないんだろうな」と思うことがよーくあります。

ムッと来るような熱い空気と、草のにおい、割れんばかりのせみの大合唱。
絵本の画面中から溢れてくるようです。


それでも絵本の少年には、きっと何も聞こえてないような気がします。

言葉に頼らない描写でその対比を凄くよく表現している。
絵本て凄いなと思える一冊です。




さて、次の一冊は夏休み前によく読み聞かせに使う絵本です。

夏の絵本

一人の男の子の夏休みの自由研究。

自分だけの国、自分だけの文明を作るという壮大なテーマです。

この本を読むとき、「自分らしさを貫く」ということを考えさせられます。

けして、強く主張するでもなく、ただ、淡々と自分が楽しいと思うこと、自分が追求したいと思うことを成し遂げる。
やがて、周りが変わっていくのです。

こういう生き方って意外と難しい。大人には大人の読み方がある絵本だと思います。



 夏というと、楽しいことばかりが思い浮かびますが、日本人の大人として、決して忘れてはならない、必ず子どもたちに伝えなければならない「戦争」をテーマとした絵本を最後にご紹介いたします。

 明日8/9は、長崎に原子爆弾「ファットマン」が投下された日です。

夏の絵本
 葉祥明さんの絵は、全てを包み込むような柔らかで穏やかな画風です。
その葉さんの絵をもってしても、胸が痛む、壮絶な光景です。
前半ののどかな長崎の日常、一転してファットマンが投下され、全てが吹き飛ばされ、焼かれ、倒れ・・・。

 「祈りのナガサキ」・・・。そのナガサキが私たちに「あの夏の日」の痛ましい記憶を語ります。
その上で、私は全てを受け入れるとも。

 終戦から67年がたち、記憶の風化は加速していくことでしょう。

 大人が(親が)、意識的に、年に一度だけでも、子どもたちに伝えていくことは大切だと思います。
 伝えることが目的なのではなく、伝えることによって、子どもたちが生きていく未来が少しでも平和であるように、平和な未来を次の世代の担い手が選びとっていくように。
 その為の手段として、ちっぽけな一市民の私たちは、せめて身近な子どもたちに「戦争」というものを伝えていかなければと思います。

 今日、南阿蘇の葉祥明阿蘇高原絵本美術館を訪ねましたら、「あの夏の日」の原画展をされていました。原画の持つ力はさらに強いです。ぜひ、生でご覧ください。
 
 幸せのハチ「ブルービー」も元気に飛んでいますよ。
今年は天候が荒かったのでどんなかなあと思っていましたが、元気に飛んでいる姿を見てホッとしました。
やっぱり、阿蘇の夏はブルービーがいなければハート

夏の絵本


というわけで、9/8-9のブルービーフェスタの準備も着々と進めてます。

 フェスタ当日に皆様とお会いできますことを楽しみにしています音符






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Posted by えほんのおうち at 16:46Comments(0)|| 絵本
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